政治・経済・社会
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JANJANメッセージシリーズ 発言概要
堀田力の「ズバリ直言」

  顧問を務める日本インターネット新聞(JANJAN)で、堀田力のインタビュー企画第2弾です。
 JANJAN上のアドレスをクリックすると、音声で聞くか、文字で読むことができます。発言の概要は以下のとおりです。

Topics

No.7  もっと言おう/もっと変えよう ―広がる住民参加の政治―
  安倍政権になってから特に混迷の度合いを深めているというか、それぞれの生き方はあるが、社会全体が良い方向に向かっているという感じがないと、一人では自分の幸せなど築けないから、気持ちが混乱する。 小泉さんのときは、ともかく変えるんだと、変えるためには血も流れるというので、我慢しようとか、そこも大方の人が納得して我慢していたのだが、安部さんは形式的には引き継いでいるとおっしゃるが、具体性もビジョンも見えないし熱意も感じられない。変えるのか変えないのかもわからない。
  そういうなかでまた古い体制、一部の利権者が保護されるとか、そっちの方へ向かおうとするようにも見え、また、戦争は避けて平和を築くという、日本国民が一致して誇りを持っていたはずの理念がぐらついてきて、そこもどうするのか、何もかもまったく見えない。(2006年12月13日収録。本文はJANJANのホームページへ)
更新日:2006年12月29日
No.6  共助の価値観を広げる時 ―いじめ問題の克服のため―
  人間だから集まっていると気に食わない人をやっつけるのは昔からあった。が、過去のいじめと違うのは、集団でやる、そして原因がはっきりしない、しかも方法が「しかと」と彼らは言うが、無視して口をきかないという非常に陰湿な方法に変わってきている。過去のいじめは、飛んでもない我がままなのがいたが、今は何でその子どもがいじめられたのか、いじめる方が何でいじめたのかが、やっている人たちもわかっていない。
  基本的には子どもたちのフラストレーションが非常に高まっていて、逃げ場がない、そういう社会になってきている。人間はそれぞれ特徴があるのに、ひとつの価値観で走らされたらフラストレーションが溜まるに決まっている。いろいろ遊んで力を発揮できればよいが、学習の要求が非常に高くなるとはけ口がなくなってしまい、結局集団の中で、誰かをいじめるような行為に走らざるを得ないのだろう。(2006年12月13日収録。本文はJANJANのホームページへ)
更新日:2006年12月29日
No.5  弊正す住民力を ―摘発続く官製談合−
  最近3人の知事が相次いで談合などで逮捕されたし、ほかにも市長などの談合などによる摘発が目立ったが、これは時代の流れもあるが、従来からあったものが表面化したということだと思う。 
  護送船団は良くない、民の力を競争によって引き出して民間活力によって経済を活性化させるという。これは経済が大きくなってそれ以外に選択肢がないので変わった。でも、談合については、地方に根深いものだからなかなか変わらなかった。しかし、これは当然に自己責任、競争原理の観点からいけば撲滅しなくてはいけない。なによりも税金で不当に高い値で落としてそれを分け合うわけだから、国民からみればとんでもない話。アメリカからの圧力もあって、まず独占禁止法の方を変えて、課徴金を最初に自首してきたところは減免するというような政策に変えた。(2006年12月13日収録。本文はJANJANのホームページへ)
更新日:2006年12月29日
No.4  レッドカードが見えてきた―ホリエモン裁判の意味合い―
  ライブドア問題については、一つはあんなもの取り締まらなくていいじゃないかという声がかなり出てきているが、基本的にはあれは株主をだました行為だから、非常に悪質だ。本来、自己株を売ったその儲けなのだから、儲けとして別にいいじゃないかなんて議論もあるがそれは違う。
  裁判のあり方から言えば、これからは自白しないで後は争うというケースがいろいろ出てくると、被告側が有利になりすぎる。調べでしゃべらなければ、裁判で証明すべき事項を相当制限しないといけない。あるいはしゃべらないと偽証罪にかけるとか。アメリカはそうだ。しゃべらない人は法廷でも新しいことは言えないとか、どうしても言いたいたいときは宣誓をして、嘘をついたらそちらの方がむしろ罪が重いというくらいのリスクをかけてしゃべるというようにやっている。(2006年9月11日収録。本文はJANJANのホームページへ)
更新日:2006年9月21日

No.3  市民参加のビジョンを求める―新リーダーの条件―
  小泉総理は道半ばで、まだ官の抵抗が強くて、「官から民への移行」は、見方にもよるが半分できたかできないか、まだまだ規制が強く残っている。また、国から地方へという流れも、これはビジョン、方法論すら立たず、三位一体で譲ろうと去ることになった。しかし、その方向自体は国民全体が支持したので、次の総裁は、そこを継ぐのか継がないのか、変えるとすればどこを変えるのか、そこが国民が知りたいところだ。小泉さんの基準があるはずだから言いやすいはずだが、3人ともはっきり言わない。
  3人とも、「官から民へ」という非常に共感を受けたビジョンをメインに据えるとは言わないし、地方分権について触れない。ならば、それに触れずに何か新しいものを打ち出すのか、といえば、それも全然打ち出していない。(2006年9月11日収録。本文はJANJANのホームページへ)
更新日:2006年9月21日

No.2  おごるアメリカに物申す―テロ・暴力広がる世界―
   9・11から5年、戦いは全然終わらないし、国と国の中でなく、イラクの中、アフガンなどなど、人心がすさんできている現象が深まっている。結局、軍事力で事は解決できないということ。むしろ、軍事力の行使というのは殺人であり、殺人は人の心をすさませる。そういう極めて単純なことを世界中で論証しているのではなかろうか。
  その後のいろんなテロなどの一番の根源は貧困であろうと思う。貧困というのは、そこに生きている仲間たちのつらさ、非人間性、それを露骨に表に出す。アメリカは軍事力で悪い政権を倒してあとは民主主義をもっていけば成り立つという。非常に富んだ者のおごりというか、食べられない人たちの気持ちがわかっていないというか、誤った政策でやるから倒すときにたくさんの人を殺してしまう。これでうらみの連鎖を買う。政権が倒れてもまだ貧困が残っているから、それが宗教と結びついて結局殺し合いに結びついてしまう。(2006年9月11日収録。本文はJANJANのホームページへ)
更新日:2006年9月21日

No.1  「高金利の裏に構造的原因」  ―貸金業規制の改正問題―
  金融庁はいままでは随分思い切って大胆にやってきたと思うが、ここへきて、一番国民の厳しいつらいところにきて業者側に配慮したというのは、大変私は首をかしげる。
  金融庁が普通の考え方をすれば、あんな妥協をするはずがないので、相当裏からのいろんな圧力があったのだろう。裏からの圧力があるということは、悪質な貸し金業者が政治的に大きな力を持っているということではなくて、表の大銀行を含めた金融機関、日本の経済の基本構造、それが悪質な貸し金業者を実は容認しているというか、それに依存する体質になっている。そこの圧力が、政治を通じて金融庁にかかり、こういうおかしな形になっている。
  やめられた後藤田さん(後藤田正純衆議院議員、金融庁の改正案に反対して辞任)が正しいし、この際、一気に倒れる貸し金業者は倒れてもらって、そういうものを社会から排除することを思い切ってやらなくてはいけない。(2006年9月11日収録。本文はJANJANのホームページへ)
更新日:2006年9月15日
 
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