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定期連載 挑戦−幸福づくり
更新日:2005年9月16日
目指す「新しいふれあい社会」

 私たちが目指している「新しいふれあい社会」の姿を、三段階に分けて具体的に思い浮かべてみよう。
 究極の第三段階は、現状から考えれば本当に夢のような社会である。
 国の壁がなくなっていて、人は(たとえばアジア内の)どの地域へも自由に移り住むことができ、まったく知らないところへ移っても、その日から近隣の人々が迎え入れ、必要なサポートをしてくれる。そのように共助の精神が行き渡っているから、今のボランティア団体やNPOがやっているようなサービスのほとんどは、近隣の自然な助け合いにより、柔軟に提供される。人々は、仕事をして生活に必要なお金を稼ぐほかは、自分の内面的充実と自分を生かした共助の活動をして、いきがいのある日々を送るようになっている。
 そういう社会になるには、世界あるいは少なくともアジア地域の経済力(生産性)が、科学技術のさらなる発展に伴って向上し、勤労時間が大幅に短縮されていることが前提になる。私たちの曾孫(早ければ孫)は、そういう社会を経験するかと期待される。
 その前の第二段階は、それぞれの個人を中心として、その時の個人のニーズに応じたさまざまのサービスのネットワークができている社会である。その中にはもちろんふれあいボランティアも入っており、個人は、在宅医療サービスから、気の合う人との話し合いまで、身体や心の欲するサービスを受領できる。すでに羽曳野市の「ふれあいネット雅び」はこのようなネットを目指すなど、動きは始まっている。
 もう一つ手前の第一段階は、医療からふれあいボランティアまで、地域のサービス提供者がネットワークを組み、個々のニーズの発生に応じてその都度連携してサービスを提供する仕組みが行き渡った社会である。
 私たちは、今、第一、第二の二つの段階を目指して動き出している。
 大きな夢をもって、一緒に進んでいきたい。

(『さぁ、言おう』2005年7月号)
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