宮津市は、私が小学1年生まで育ったふるさとである。そこで今月3日に開催された助け合いフォーラムで、「もう一歩足を踏み出して、高齢者の生活を支え合う助け合い活動をやりましょう」と訴えた。そこまでやらないと、この人手不足時代、介護保険料だけで高齢者の生活を支え切ることは無理だからである。
宮津市長の城負文さんに壇上に上がってもらい、「生活支援を助け合いでやるとなると、有償ボランティアでないと続かないと思いますが、ここにご来場の皆さんに『呼びかけがあれば有償ボランティアをやりますか』と聞いたら、何割くらい手が挙がると思いますか」と聞いた。「有償ボランティアとなるとちょっと重いですからね」と悩んだ後、「5割は挙げてくれるかな?」。
挙げてもらうと、何と8割。市長さんは感激して、「やっぱり宮津市民、すごい!」
高齢化率が4割を超えた宮津市で高齢になっても元気に地域活動を続けているパネリストたちの発言は、どれも素晴らしかった。
「これから生活支援の助け合いをしっかり広めようとすると、何が決め手でしょうか」と聞くと、吉津婦人会の黒岡芳子さんはずばり「男性の参加でしょう」。
日本中で元気な男性高齢者の参加が待たれている。
生活を支える有償ボランティアを広める話になると、北部生活支援コーディネーターでサロン「波の音」代表の瀬戸享明さん、「今は有償なんだろうけど、自分らが子どもだった頃は、近所のおばあちゃんの足腰が弱ってきたら、皆で買い物に行ってあげたり家に上がって世話したり、当り前だったもんね」。
由良地区自治連会長の升田榮二さん、「有償ボランティアでつないで、20年、30年先にはただで当り前にやる社会にしたいね」。
助け合いの一番基本を述べられたのは、城南ことぶき会会長の小田和夫さんであった。
「助け合いはやっぱり楽しくやらないとね」。
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