寄付を頂戴することは、心が熱くなることである。
「わずかではありますが、本当に困っておられる方々への助け合い支援で頑張っておられる団体への応援になれば幸せです」。素直な応援のお気持ちがジンと響いて「よし、頑張ろう」と力が湧いてくる。
「外出自粛が勧められる中、特に地域の居場所関係者は悲鳴を上げております」
さわやか福祉財団が設立運営している「地域助け合い基金」は、頂いた寄付金に財団の手持ち資金を加えて、すべてを資金に困っている助け合い活動者に助成させていただいているのだが、先の団体や個人が寄せて下さる活動報告では、活動者の方々が、私たちと同様に寄付に感動し、工夫を重ねてそのお金を困っている方々のために役立て、あたたかい笑顔を作り出すことができた喜びが語られている。
「コロナ禍で親が職を失い、非常に困窮している市内30世帯75名に対して、1月半命をつなぐことができる食材を提供することができ、お困りごとなど相談する支援も行うことができました」
コロナ禍のためこども食堂を開くことができなくなったNPO法人「こどもの居場所づくり」は10万円の助成金で困窮家庭に食材を提供する活動を始め、「こどもたちは、コロナに感染された方々と同じくらい苦しんでいると私たちは感じます。どうか食材の提供や寄付金のご提供をお願いしたい。皆様のお力をお貸しください」と訴えている。
5月18日にスタートした基金に寄付して下さったのは8月24日までに全国137名776万円、助成させていただいたのは169件2146万円。
助成申請で目立つのがこども食堂の閉鎖に代えての食糧配布。日本は統計上、子どもたちへの財政支援が先進国の中でも少ない国であるが、コロナ禍が、一人親家族の困窮ぶりをあぶり出した。ご近所の助け合いの出番である。
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