だいぶ患者主体ということは言うようになったがまだまだまだ医者の力が圧倒的に高くて、診療報酬とかも医師会の意見を聞いて決めるということで、もっと患者がこういうようにしてほしいというようなこと、とくに最後の2、3か月にかかる寝たきり状態になってからの医療費がむちゃくちゃに高い。あれが医療費の大きな部分を占めている。結局、スパゲッティー状態になってしまう。そんなことはしてほしくないという思いはいっぱいあるだろうが、そういう声を引き出させない。国民は尊厳死協会をつくって細々とやっているが、制度の中でそれを認めようとしない。結局はだから医者の言うとおりになっている。国民としてはそこまで支えなくてはいけないのというところが、そこのところが全然整理されていない。こんどの医療改革でもそこのところが手つかずだ。もっと国民の意見を聞けばいろいろ変わるところがある。
少子化だったて生め生めといっても生めるものではない。外国のいい人にはどんどん来てもらって働いてもらったらいい。現場は受け入れているのに政策転換が考えられない。市民が生活のなかで感じることが生かされない。
働き方でもそうだ。育児休暇をとってもまた元のところに復職したいというのは人間として当たり前のことだが、それを全然指導もしない。実際には育児休暇をとれずにやめてしまう人はまだまだ多い。エネルギーを捨ててしまっている。高齢者も60年定年でまだまだ能力あるのに、生かしてもらわずくさってしまって結局受ける側にまわってしまう。経済の仕組みで高齢になったら労働力は落ちる、若いときにしぼりとるというこっちだけの視点の改革だ。ここのやり方を変えて、もっと社会、生き方、助け合いの視点から人の使い方も、経済のあり方も、行政のやり方も、医療のあり方も変えていく、そうするとかなり無駄が省けるというかいろんな能力が生かされてソフトないい社会になる。そっちのほうに全然向かわない。それがはがゆくて…。
|