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連載 新地域支援事業
更新日:2014年11月10日
ガイドブックの活用を!
 さわやか福祉財団が、この9月に作成した『新地域支援 助け合い活動創出ブック』の冒頭には、目指す地域像を掲げている。「地域の住民が安心して心豊かに暮らせる社会」として、「地域住民が どんな状態になっても ふれあいの絆の中で 自らの能力を最大限に生かしながらいきがいをもって 主体的に暮らし 尊厳が保持されている」という地域像を掲げた。
 そして、「目指す地域像の基本的要素」として、
 ・誰もがいつでも気軽に集まる場所があり、日常的な助け合いが行われている
 ・地縁組織が、幅広く随時対応の助け合いを行っている
 ・NPO等が、地縁組織ではやれていないテーマ型(家事援助、移動、配食など)の助
  け合いを行っている
 ・地縁組織とNPO等が、ネットワークを組み必要なサービスを提供している
という4つの要素を記載している。
 自助、互助・共助、公助の最善の組み合わせで、人としてもっとも幸せに生きることのできる社会を創りたいと思う人々には、異論のない地域像であろう。
 このガイドブックは、このような目指す地域像の基本を踏まえて、それぞれの地域における具体的な地域像を関係者と住民が協議して共有し、その実現を目指して、足りない助け合い活動やネットワークを創り出すための方策を列記している。
 この10月から着手することができる新地域支援事業(任意事業)は、生活支援コーディネーターとその活動を支える協議体構成員の選出からスタートする。生活支援コーディネーター等のために厚生労働省は学者等に依託してテキストを用意したが、基礎的な理論が主で、具体的な助け合いの諸活動を創出する方策までは述べられていなかった。そこで、これを補う実務的なガイドブックとして、当財団が過去23年間培ってきた知見を整理、凝縮して作成したのがこのガイドブックである。
 冒頭に掲げたようなあたたかい地域社会を全国に創り出したいとの純粋な思いで貫かれているので、どんな立場の人であっても、住民の利益を最優先に考えて助け合い活動を広める時には、このガイドブックがお役に立つと確信している。
 あとは、このガイドブックを、それぞれの地域の特性に応じて、より具体的なものにしていく作業が必要である。さわやか福祉財団では、フォーラムに引き続き厚生労働省老健局振興課の協力を受け、全国社会福祉協議会等の後援を得て、全国8ブロックでの研修会を展開中であるが、この研修会を、市区町村単位のものにつなげていかなければ実効性がない。生活支援コーディネーターは、市区町村の枠内で活動するものだからである。
 それぞれの市区町村、そしてその中の地域(生活圏域)ごとに、目指す地域像が定められ、創り出すべき助け合いの活動の内容やネットワークの形が選び出され、具体的な姿として描かれることが必要である。
 そういう作業を進めるための手がかりとして、このガイドブックが役立つことを祈っている。
 ガイドブックは、財団のホームページにアップしているので、助け合い活動を広めるため自由に(編集も含めて)使っていただきたい。
(情報誌『さぁ、言おう』2014年11月号掲載)
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2014年10月30日 新地域支援事業の展開 一挙に仕掛け人を増やそう
2014年10月30日 新地域支援事業の展開
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