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定期連載 朝日中学生ウィークリー
更新日:2007年8月21日
美人やイケメンのその後は
  幼稚園・保育園のころ、「ボクは大きくなったらメグミちゃんと結婚する」などと親に言っている間は、かわいいものです。それが小学校6年ともなると、「ワタシはユウキ君と隣同士になりたい」と大っぴらに宣言して、席替えの時には、大騒ぎ。はっきりしているのは女子生徒で、男子の方はうれしいのか、うれしくないのか態度がもう一つはっきりしないという傾向のようです。
  
  ○○ クラスにいた「あこがれの君」 
  何十年も昔、私が生徒だったころも、もちろん「誰が好き」という話はありましたが、女の子がそれを大っぴらに言うなんてまず考えられませんでした。高校生になっても同じで、女の子は本心を隠していました。
  今はイケメンの男の子が堂々と評価され、もてはやされていますが、昔は、そういう評価は男の子には聞こえてこなかったように思います。
  一方、きれいな女の子は大っぴらに騒がれていて、どのクラスにも、「あこがれの君」が1人か2人はいたものです。女性の品定めは、大正時代も明治時代も、いやそれ以前からあったようですから、長らく男が主導権を握っている時代が続いたのですね。それが逆転しつつあるわけだから、今は、いろんな意味で社会の一大転換期なのだと思います。
  そこで、古い時代を体験した私から、人気が集中していたクラスの美人たちの運命をお話しましょう。
  美人に憧れて騒いだ男たちは、彼女でなく、だいたい分相応な女性と結婚しています。
  昔きれいだった人たちが結婚している相手の男は、イケメンとは限りません。むしろ逆の男が多いのですが、共通しているのは、仕事も人間もできている男だということです。もっとも、ただきれいなだけであまり中味のない美人は、離婚されたり浮気されたりで、同窓会にも出てこなくなっています。
  これが昔の美人のごく大まかな「その後」です。
 
  ○○ やっぱり中身の魅力で決まる 
  今のイケメン男子は、どうなるでしょうか。ワイワイ言われる分、大変かもしれません。いい気になると、鼻が高くなって、人間としての魅力がそがれます。それに騒いでいる女子のほとんどは、ただ遊び相手にするというだけかもしれません。
  やっぱり人間、最後は中味の魅力で決まるから、イケメンであろうとなかろうと、斎藤佑樹くんや石川遼君のように、謙虚に実力を磨かないと幸せになれないと思います。
(朝日中学生ウイークリー/2007年8月5日掲載)
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