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定期連載 朝日中学生ウィークリー
更新日:2007年7月16日
魅力的な人にする「なぜ」の魔法

  あなたの頭を最高によい頭にし、あなたをすごく魅力的な人にする魔法があります。ウソだと思うなら、ここで読むのをやめて下さい。
  答えは、「なぜだ、という問いを持ち続けること」です。

● 疑問解けた感動で興味が広がる
  「なぜ、リンゴは落ちるのか?」。この問いから、ニュートンが引力を発見した話は、有名ですね。
  「なぜ、月は丸くなったり三日月になったりするのか?」。この答えは、知っていますね。でも、その答えを習う前から、そういう疑問を持っていた人は、習って疑問が解けた時、実に気持ちがよかったと思います。そして、太陽と月と地球の関係や、それぞれの特徴がよく頭に入り、ほかの星や宇宙や地球の成り立ちなどを、もっと知りたいという興味がわいてきたのではないでしょうか。
  そうなると、自分からどんどん調べて学ぶようになり、あなたの頭は、それに比例してよくなっていきます。星や宇宙のことだけでなく、たとえば、人間がなぜ地球だけにいるのか、人間が生きていける条件は何かなど、次々に疑問が広がります。それを学び、考えると、また、頭はその分よくなっていきます。
  それに、何かに興味を持って、夢中でその話をする人って、魅力的で仲間が寄ってきます。
  別にそういう疑問を持っていなくても、どうせ先生は、月と地球と太陽の関係を教えてくれます。習えば「あっ、そういうことだったのか」ぐらいには思うでしょうが、大して感動はないでしょう。「期末試験に出るかもしれないから覚えとかなきゃいけないな。直径と距離をいちいち覚えるのはめんどうだな」などと思っていると、面白くなく、覚えても試験の時期が過ぎると忘れてしまうでしょう。
  PISAという、世界の一斉テストで、フィンランドの成績がよいので調べてみたら、小学一年生のころから、「なぜ?」と考えさせる教育をしているようですね。それなら、クイズに挑戦するような楽しい勉強で、頭がよくなっていくと思います。

● すぐに調べなくても頭のどこかに
  「なぜ?」と思っても、すぐ調べる必要はありません。
  それでも、疑問を頭のどこかにしまっておくと、本を読んだり、話を聞いたり、ニュース番組を見たりしている時に、パッと答えがひらめく時があります。これは快感です。そして、その都度あなたは、賢く、魅力的な人になっていくのです。

(朝日中学生ウイークリー/2007年7月1日掲載)
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