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定期連載 挑戦−幸福づくり
更新日:2011年1月7日

幸せあふれる超高齢社会

 人間は、前進する動物である。
 いろいろな障害に出会い、前進を阻まれるし、疲れてやる気を失ったりもするが、それでももっと幸せになりたいと、前進する動物である。
 だから、原始の時代から長い、長い年月をかけて、これだけ暮らしやすい社会を築いてきたのである。
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 日本は、経済先進国としての地位は次第に失っていくであろうが、心配することはない。
 周りで遅れていた国々が、頑張って追いついてきたためで、全人類の視点から見れば、当然の現象である。
 国の財政は厳しくなっていくが、お金が少なくなればないなりに、幸せになる生き方や仕組みを考え出せばよい。
 幸い、日本人の多くは、お金だけでは幸せになれないことを学んでいる。
 また、温かい心がどんなに大きな感動をもたらすかも知っている。
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 これから、介護も医療も、一人ひとりの暮らしを支え、一人ひとり違う心に寄り添ったものになっていくだろう。
 なぜなら、一人ひとりが幸せになれるよう、人間は前進していくものだからである。
 だから、大規模な施設の経営者が、在宅介護、在宅医療の充実、拡大に反対しても、気にすることはない。幸せになる方向に進んでいこう。
 そんなことはお金がかかって出来ないと言われても、たじろぐことはない。
 ちゃんと出来るようにする知恵と情熱とエネルギーを、私たちは持っている。
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 政治主導とやらはもたもたしているが、それでも市民は、しっかり前へ進む。
 2025年、地域包括ケアは全国に根付き、日本は、超高齢の中、すべての人が安心して幸せに暮らせる社会を築いた国として、世界のモデルとなるであろう。
 私たちもふれあいといきがいのあふれる、やさしくて活力のある社会を実現するように、力を合わせていこう。

(『さぁ、言おう』2011年1月号)

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 [日付は更新日]
2010年12月 8日 認知症者のケア
2010年11月10日 ケアされる人のいきがいの仕組み
2010年10月10日 介護認定問題への対応
2010年9月 9日 介護と子育て
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