政治・経済・社会
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定期連載 挑戦−幸福づくり
更新日:2011年4月7日

私たちは何をすればよいのか

 民主化要求は、世界中が民主化する時まで続くだろう。
 食糧やエネルギーの逼迫は、世界の総人口が、20億か30億くらいで安定する時まで、続くだろう。
 日本の社会保障問題は、日本の人口構造(現在は、二重の逆ピラミッド型)が、つりがね型で安定する時まで、続くだろう。
 今は、長い人類の歴史における最大の転換期であって、人口構造がプラミッド型からつりがね型に転換し終える時まで、生活の基盤がいつもガタガタとゆらぐ不安定な時代が続く。
 つまり、私たちが生きている間、この不安定さから逃れることはできないのである。
 不幸と思えば不幸なのかも知れないが、この大転換が始まるまで、つまり、近代化が始まるまでの、先に希望の見えない身分制の時代に生きた人々に比べれば、私たちは、どれほど幸せなことかと思う。希望を持ち、自由に生き方を選んで努力し、自ら幸せをつくることができるからである。
 また、世界中が安定する何世紀か先の人々は、おそらく死にたいと思うほど、退屈だろうから、彼らよりずっと幸せだといえよう。
 だから、大転換の時代、私たちは、希望を持って、幸せになる努力をして生きたいと思う。
 では、具体的には何をすればよいのか。
 今の日本、私たちがするのは、共生の社会をつくること、つまり、助け合いの絆を結ぶことであろう。
 経済と政治が混迷している時、私たちが自分たちの力でできるのは、私たち自身が持っているいろいろな潜在的能力を表に出して、人のために役立てることである。居場所をつくって安らぎの絆をつくり、時間通貨を使っていろいろな能力を人のために役立て、経済が混乱しても助け合って生活を維持しながら、絆の力で希望を持ち、つながりのもたらす安心と幸せを生み出し、前を向いて生きていく。
 それができるのは、政治の力でも経済の力でもない、私たち自身である。
 新しいふれあい社会をみつめ、手をつなぎ、真っ直ぐ進んでいきましょう。

(『さぁ、言おう』2011年4月号)

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